アピビーが殺菌値を採用してこなっかたワケとは

殺菌値が高いことが純度の高い良質なマヌカハニー?

殺菌値が市場での値付けに直結する風潮になってしまうと,純度(マヌカ蜂蜜の含有量やはちみつそのものの質)が低くても殺菌値のみで "高級マヌカハニー" として販売できてしまいます。マヌカハニーの含有量が51%以上で殺菌値が高ければそれだけ高価なマヌカハニーとして販売が可能であったので殺菌値のみをあげることに注力する養蜂家も存在するであろうことは想像に難くないと思います。

実際,高温下(45度) での保存加工,または冷暗所での長期熟成で殺菌値の上昇は確認されています。 つまり,はちみつを加工することにより殺菌値の高いマヌカハニーの製造は可能であると言えるでしょう。

ニュージーランドで養蜂に取り組む

大自然がもたらす "神秘の食品"

はちみつは蜜蜂と豊かな自然が作り出す,言ってみれば野菜や果物などと変わらない自然食品です。収穫年によって環境,天候に左右され品質や出来が変化する中で,自然な形で高純度高品質のマヌカハニー・はちみつを生産し続けることは経験もさることながら運も必要です。

その私たちではコントロールしきれない自然相手の産物に対して殺菌値というモノサシだけで品質を測り,そしてなによりも高純度でとれた生はちみつにいずれかの殺菌ロゴをつけ毎年数値基準で値付けをすることに対して,先述の "時間と共に数値が変動する可能性" という観点からも長年疑問を持っていました。

そのため,殺菌値の協会にも所属することなくできるだけわかりやすい形で純度・品質の高い生はちみつをみなさんに召し上がっていただきたいという思いのもと生産に携わってまいりました。今までも高純度で平年より高い殺菌値のマヌカハニーが用意できた年も価格を据え置いてお客様に提供してきた次第です。

高純度のハイグレードマヌカハニー

ニュージーランド政府主導のマヌカハニー新認定制度

そんな私たちの姿勢にようやく追い風が吹き,2018年からニュージーランド政府はマヌカハニーの認定基準としてDNA検査を用いた検査方法を導入し,これらは殺菌力の基準となる成分数値とは一切関係のないものでした。

『マヌカがどのくらい含まれているか,マヌカハニーと呼べるのかそうでないのか』という点に重きをおいたこの新検査・認定基準で今後マヌカハニーは以下の2種類のみに限定されます。

  • モノフローラルマヌカ(Monofloral Manuka: 単一マヌカ)
  • マルチフローラルマヌカ(Multifloral Manuka: 他の蜜源が混ざったマヌカ)
  • (上記2種のいづれにも該当しない場合は "マヌカハニーとは呼べない" というカテゴリ)
マヌカハニー新制度については次の章で詳しく紹介したいと思います。